フランスには,これまで何度か訪問していますが,ほとんどがParisでLilleという地名も場所も今回まで把握しておりませんでした.いざ行くことになり,調べた結果EuroStarの中継地点でLondonからも行きやすことがわかりましたので,LondonからはEuroStarでの移動としました.EuroStarやTGVが停まるのは新しい駅のLille Europeです.
翌年はサッカーのEURO2016の年で,開催地はフランスのよう駅前(Lille Europe)にオブジェがありました.またこの駅前広場的な場所には草間彌生氏のオブジェがありました.水玉模様なので,一目瞭然です.2012年のロンドンでもご本人の像とともにオブジェがありましたし,日本よりは海外での評価が高いようです(2016年に文化勲章を受章されました).
Lilleに到着したときはほぼ日が暮れはじめておりました.翌日は日曜日で休日なので,Lille市内の観光をしました.広場(Place du Theatre)には商工会議所の塔がありますし,オペラ座もあります.このあたりは古い大きな建物が多く La Vieille Bourse(株取引場らしいです)では古本市みたいなのが開かれていました.
日曜日なので,ほとんどのお店や施設はお休みでしたが,市場が開いていました.旧市街というか古い街並みがある方の広場で,様々な食材などが売られていました.
リール宮殿美術館(Palais Beaux - Arts Lille)が開館していたので(火曜日が休館日)行ってみました.フランスでは,ルーブルに次ぐ第2のコレクション数ということで,確かに幾つか有名作家のものがありましたが,若干インパクトは弱かったかもしれません.Parisの美術館に比べると,とても空いていたのでゆっくりするには良い場所かもしれません.
美術館の近くには市庁舎があり,その一部である鐘楼は"ベルギーとフランスの鐘楼群"として世界遺産にも登録されているそうです(32のうちの一つ).
さらに予定していた用事が片付き予備日が空いたので,ちょっと足を伸ばしてルーブル美術館の別館があるLensまで行ってみました.Lille Flandres駅から在来線で1Hほどの距離です.在来線でも電車は2階建で,わりに近代的な車両でした.Lens駅(Gare de Lens)は,こじまりとした駅舎でした.駅前からルーブル美術館までの無料バスも通っています.
Lensのルーブル別館は,日本語版のWebにも書かれていますが,日本人によるデザインらしいです.記憶によれば,Lensは鉱山で栄えた場所でその跡地利用として公募に応募して決まったようです.先日本家のLouvreに行くと,中東のAbuDhabiにもLouvre美術館ができるみたいですね.Lens別館は,このように広い敷地に地上部分は低い建物で,美術館部分は地下部分の倉庫のような広い空間に年代順に並べられています.入場料は,常設展はこの訪問のときは無料でしたが(2012.12の開館からしばらく無料だった),最近は企画展にも入れる観覧料が必要(15EUR)となったみたいです.
帰りは,周辺の街並みも見てみたかったので,歩いて駅まで帰りました.ゆっくり歩いて20分弱程度で到着できます.
Lilleでの食べ物としては,まず有名なのが老舗のMEERTのゴーフルです.日本でのゴーフルとはちがって,表面がパリパリしておらずしっとり柔らかい生地にいくつかのフレーバのクリームを挟んだものです.デフォルトのバニラは,とてつもなく甘いので,ピスタチオ等の別のフレーバを選んだ方が日本人には好まれると思います.
最近,日本でも多く見かけるようになりましたが,ガレット(そば粉のクレープ)も有名のようです.Creperie Beaurepaire Vieux Lilleというお店に行ってみました.ここは,ワインやBeerよりCidre(林檎の発泡酒)が一般的みたいです.甘いのは合わないだろうと,Brut(辛口)を選びましたが,なかなか美味しかったです.ガレットもこれでお腹が足りるかなと思いましたが,昨今のあまり量が食べられなくなった体には丁度良いボリュームでした.
あと,この地域で日本でも有名なのが,パン屋のPAULです.ここLilleが発祥みたいです.せっかくなので,帰る日のお昼としてバゲットを店内で食べてみました.パンは硬いですが,なかなか味わいがあります.急いで食べると口の中が怪我をするので,時間に余裕があるとときが良いでしょう.Lilleやパリ市内でも大きな駅やショッピングモールなどにお店やスタンドがあり,気軽に購入できます.フランスのファストフード的な位置付けな感じでした.
フランスでパリ以外に滞在するのは初めてでしたが,欧州の街なので大体が同じような感じではありましたが,やはり大都会のパリとは違った趣があります.Lille自体は古い街なので,広場があったり道がまっすぐでなかったり,古い建物が多かったりと観光地としても良い場所だと思います.しかし日本ではあまり情報が得られません.「地球の歩き方」でもフランス版で数ページ程度の紹介だったと思います.ベルギーに近いためか,ワインよりはBeerの方が若干優勢なようです.帰りもLille駅で時間があったので,Beerを一杯飲んでTGVにのり,空港から帰国しました.
こうして,久々にちょっと長い11日間の出張が終わりました.




















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