2022.07.05[Fri]〜2022.07.06[Sat]の1泊2日で,長崎県長崎市に出張で行ってきました.国内出張は久々(2020.01の札幌以来)です.長崎県自体も初訪問ですが,九州としてみても福岡と熊本に続くようやく3県めの訪問でした(そういえば福岡は宿泊していない).
長崎県は,北東部が佐賀県と接しているほかは北西南側が海となっており,中央付近に大村湾があります.長崎空港は,この大村湾の大村市に近い位置にあり,話を聞くと箕島を中心に埋め立てて作られたそうです.長崎空港から長崎市内へは,山を越えて行かなければならなず高速道路を使っても少し遠い(40分程度)位置にあります.西九州新幹線が09.23に開通するそうですが,まだ武雄温泉←→長崎の開通だそうで,九州新幹線の本体とは在来線を利用する必要があるそうです.
観光先としては,まず出島→グラバー園と見学しました.出島は周辺が埋め立てられていて既に島(当時も人工島だった模様)ではなくっていますが,外国に開かれた当時は扇型の島だったようです.入り口から入って右側が江戸時代の街並みを再現したエリア,左側が現存する建物を含めて明治の街並み,といった構成です.
グラバー園は,入り口から少し高台にありますが,中に入るとさらにエスカレータでより上部まで登ることができます.敷地には移築した建物等を含め,複数の住宅が点在しています.一番有名なのは旧グラバー邸ですが,庇のある突き出た部屋が複数ある形状が特徴的だと思います.また,湾やその向こうの山並みなども良く見え,高級住宅地といった印象です.規模は違いますが,グエル公園を思い出しました.
グラバー園の次は,すぐ近くの大浦天主堂にも行ってみました.正式名称は日本二十六聖殉教者聖堂で,豊臣秀吉によって磔の刑にされた二十六人(後に聖人となった)に捧げられたもののようです.日本に現存する最古のキリスト教建造物だそうで,ユネスコの世界遺産を構成する一つです.明治に大規模改修が行われたようで,原爆の被害も軽微だったそうです.私も海外の教会はそれなりに拝見していますが,それらと比較すると,構造はよく似ていますが内部は木の柱や木のアーチ状の骨組みがあり,壁は漆喰という日本的な作りになっていました.そばに「キリシタン博物館」があり,日本での布教の歴史的なものがわかるようになっています.
そこからさらに歩いてちゃんぽんミュージアムも併設されている四海樓へ行きました.実は初日もお昼に行ってみたのですが,観光客がとても多くて待ちが長かったので,諦めたのでした.今回も丁度お昼頃に到着したのですが,既に待ちが多くできていました.まぁ食べるのはちゃんぽんか皿うどんかですが,地元の人も感じているとは思いますが,そんなに待って食べるほどのものではないかな,という印象です.
やや自虐的な返しかもしれませんが,地元の人に食べるべきちゃんぽんのお店を聞くと,リンガーハットと答える,という話はあながち間違ってもないようなきがしました.
大体近隣の観光的な名所は訪問できたので,次は時期柄もありますが,長崎原爆資料館→原子爆弾落下中心地碑→平和公園と訪問してきました.広島に比べて長崎の原爆については,若干情報量が少ない気がします.それぞれに投下された原爆自体の種類(ウラン型,プルトニウム型)が違い,威力も実は長崎のほうが1.5倍大きいそうです.長崎は周辺を山で囲まれており(そのため雨も多いのかも)影響はかなり大きかったのではないか,被害が大きすぎて情報があまり残っていなかったのではないか,と思ってしまいます.当初の目標が小倉であったり,雲が多くて諦めかかったときに雲の切間で落とされたことなど,いろいろ不幸が重なった結果だったことも含めて残念に思いました.
中心地碑は,公園になっています.そこから少し北に行き,少し高台をエスカレータで登ると平和公園があります.3日後(08.09)の式典に向けて作業中でしたが,平和祈念像などは見ることができました.予想より大きかったです.
これで観光は終わりで,また空港に戻って帰宅しました.長崎空港は,きちんとおみやげを売る売店などもありました.ラウンジなどはありませんので,ゲート前で待つことなります.
空は雲が多かったですが,今回は富士山を見ることができました.