前々から観ようとおもっていた映画.ようやく DVD を借りる.
なるほど,ワインとワイナリーがふんだんに出てくる中年男達の成長物語 (Road Movie) といったところか.何となく終わり方も含めて Good Will Hunting に似ているような気がする.どちらも好きな映画ではあるが.
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少し前であれば,ふーんと言ったところだが,ふーむという感じはやはり自身も年をとったということか.それぞれのキャラクターもきちんと作り込まれていて,無理もなく純粋に次にどう話が展開するのかが楽しめた.話の流れ自体は,標準的で起伏も返し方も一般的ではあったが.
Pino Noir はこれまであまり好んで飲まなかったが,なるほど育成が難しいのか,納得.ついつい Cabernet Sauvignon ばかり選んでいたのは無難といえば無難だが,やはり勉強不足ではあるようだ.兎に角,ワインは日本酒に比べて全世界に分布しているため (日本酒も最近そうかもしれないが) 真面目に覚えようとすると忍耐と努力が必要となるし,そもそも一度に沢山飲めないので時間がかかって仕方が無い.これに年代が加わるため 3次元空間での把握が必要でもうお手上げ.
生まれて初めてワインが美味しいと思ったのは,1994年にオーストラリアへ行ったときに紹介されたお店で飲んだ Amarone でした.このときはワインに関する知識がほとんどなく,これは日本で飲んだら結構な値段がする良いものと紹介されたのでした.正直そんなに期待はしてなかったのですが,本当に素晴らしくこれまでのワインという飲み物に対する印象ががらりと変わってしまいました (一緒に食べたブイヤベースも美味しかったです).
それまで,少しずつ飲むようにはなっていたのですが (丁度ワインブームのはしりだったか) どうもあの独有の後味が頭痛を引き起こす要因のようで,あまり好んで飲む方ではありませんでした.それを一変させてしまったのがこの Amarone です.このときは名前だけを覚えていたのですが,実際どこのワインかも知らないままの状態でした.なので 1998年にイタリアへ旅行したときも,探すのことさえ思い浮かばなかったくらいです.それが 2004年の秋に仕事で Atlanta へ行ったときに連れて行かれたイタリア料理店で再会しました.このお店は料理も美味しく,至極のひとときを過ごしました.是非もう一度行きたいと思っております.
お店の名前も発掘しました.
Antica Posta(Java Applet が埋め込まれています) でした.
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そのときの写真が発掘されたので貼付けます.
確か同じ Amarone でも 2種類提供されていましたが,この写真は後から供出されたものでした.これも素晴らしかったのですが,最初に飲んだものがとてつもなく素晴らしかったです.何本も供出されて皆至福の酔っぱらいと化していました.某BS社のRさん,どうも有り難うございました :-)