2010年11月1日月曜日

Washington DC, USA

2010.10.03[Sun]〜2010.10.09[Sat] と米国は Washington DC へ出張に行ってきました.
Washington DC は 3回目で,San Francisco についで訪問の多い場所となりました.日本がまだ暖かかった頃に出発したのですが,Washington DC はもう寒くなりかけで,日が暮れると10度 (摂氏) 前後くらいまで気温が下がったのではないでしょうか.
Washington DC といっても実際には隣の Virginia 州で,ペンタゴンとか DCA (Ronald Reagan Washington National Airport) の近くのホテルが乱立している場所です (Marriott 系列だけでも 3つある).地下鉄ですぐに DC 中心部へ行けるので場所的には不便はありません.空港 (DCA, Reagan National Airport) から一駅ですが,無料の送迎バスが巡回しているので,往復それを利用しました.


Washington D.C. で必ず行く場所といえば,National Gallery of Art富記 (FULL KEE) です.National Gallery はスミソニアン博物館の一角にあり,その名の通り国立美術館です.FULL KEE は中華街にあるレストランです.
National Gallery は有名な絵が沢山あるのに対してなんと無料で入場できます.海外の美術館は,絵を至近距離から仔細に見ることができるので,出張時に時間が空くとつい行ってしまいます.今回は,ピカソの青の時代の絵や,日本でも同時期に展覧会が開催されていましたが Degas の絵とバレリーナの彫刻などが展示されていました.数の少ない Johannes Vermeer の絵や Leonardo da Vinci のジネヴラ・デ・ベンチの肖像など貴重な絵もあります.




新しく建てられた East Building とは地下で繋がっています.今回は一角で Munch展をやっていました.有名な「叫び」こそ無かったですが,その下書きや他の絵のデッサン的なものが展示されていました.かなり何度も下書きをする人みたいです.

多分,スミソニアン博物館と言えば航空宇宙博物館が一番有名だと思いますが,これまで時間が無くて行ったことがなかったのですが今回初めて入りました.ここも無料で入れます.古い飛行機から Boeing 747 (North West の機体でしたが),アポロ時代のロケットなどもあります.思ったより空間が狭いと思ったら,IAD の隣により大きい別館があるみたいでした.一応,ミーハー的に付きの石は触ってきました.


あと,見逃してはならないのが Albert Einstein 像です.リンカーン像の側にあり,中央の公園領域から道路を隔てた場所にあり,ちょっとわかりにくいかもしれません.


FULL KEE は,中華街の象徴である門から少し中に入った場所にある小さな中華料理店です.出張初期の頃に,当時の同僚に連れられて入りました.日本のガイドブックにも載っています.酸辣湯 (Hot and sour soup) が美味しかったのですが,3度目ですがちょっと味が落ちたような気がします.昔はもう少し酸味が強かったような記憶がありましたが.ちなみに中華街もずいぶんと奇麗になっていました.昔は治安が悪い地域として有名でしたが,今は建物や街並が随分と明るく奇麗になり,観光客が普通に歩ける場所になっているみたいです.



あと,東海岸といえば Legal Sea Foods ということで,近くに合ったので行ってみました.名物は Clam Chowder ですが,なるほどアメリカ飯にしては美味しい部類でしょう.ついでに牡蠣も頼んでみました.産地が選べて,アバウトに東海岸と西海岸,あと日本産 (何故か熊本) と P.E.I. (カナダの Prince Edwards Island) がありました.勿論わざわざ日本産を選ぶ必要は無いので PEI をチョイスしました.日本で食べるものに比べてもうちょっと生っぽさが足りない印象でした.時価でしたが,そんなに高くは無かった記憶があります.辛めの白ワインも選んでなかなか good でした.




最近の出張は,世の中の基準に合わせて最も安い ticket が自動的に選択されるようになってしまいました.しかし,今回は航空会社の都合 (どうやら乗り換えの便が満席だった模様) で,NRT → ORD → DCA の経路が NRT → JFK → DCA と変更になり,JFK までの便が C class に変更されました.出発が 1H 近く早まってしまいましたが,久々の C class はやはり楽でした.帰りは予約通りの席でしたけれども.
そういえば,5月のブラジル出張も,帰りの半分が C class に up grade されたのでした.今年は飛行機運が少し良かったのかもしれません.

2010年10月1日金曜日

Wine Cellar

今年の夏はとても暑かったです.
お盆の旅行期間中のワインが心配で,大事なものは冷蔵庫に保管して出かけました.以前から必要性は十分承知しており,本当は行く前に購入すべきだったわけですが,それより冷蔵庫の買い替えが先と言われたり,その一般的な冷蔵庫より高価だったりと,なかなか踏ん切りがつきませんでした.
そこに比較的リーズナブルな値段のものが出たこともあり,帰国後に勢いで購入してしまいました.Forster Japan社の FJC-85G です.



ワインセラーで重要なことは,きちんと冷えることだと思います.温度制御の方式としては,冷蔵庫などと同じコンプレッサー方式やペルチェ素子を利用したものがあるようです.いろいろ噂を聞くと,ある程度の本数だとやはりコンプレッサー方式がきちんと冷える,ということみたいなので決めました.いまのところ FJC-85G は実際きちんと冷えています.コンプレッサー稼働時に若干音がしますが,気にならないところに置けば良いでしょう.最大収容本数は26本と若干少なめなのが難点ですが,36本収納の SVシリーズ などは値段が倍以上します (2台買える) し,実物を見ればわかりますが結構大きく,置く場所も限られてしまいます.
届いた後に,早速冷蔵庫に保管してあったものや,やむ終えず常温保管しておいたワインを入れてみると,あっという間に埋まってしまいました.本当にもう一台欲しいところです :-) やはり適温で飲むワインは美味しいですね.

2010年9月1日水曜日

Phuket, Thailand

今年も家族旅行で 2010.08.09[Mon] 〜 08.15[Sun] の 5泊7日で Thailand の Phuket へ行ってきました.
子供がようやく旅行に耐えられる年齢になってきた 2008年から毎年この時期に旅立っています.今年は上の子のもろもろの予定の狭間でこの時期しか空きが無く,日本でのお盆時期に重なり,かなり割高な飛行機となりましたが,背に腹は代えられません.来年はさらに難しそうなので,この機会を逃すわけにはいきませんでした.おかげで Economy Plus にはなりましたが.

去年はちょっと距離を延ばして6時間半のフライトに耐えられるかが試練でしたが,今年の試練は距離に加えて「乗り換えに耐えられるか」です.Phuket に行くには,タイ国際航空で成田 (NRT) からの直行便があります.しかし,この便は Phuket に到着後,その日のうちに Bangkok (BKK) に戻ります.帰りは成田 (NRT) への直行便が無く,通常この BKK への戻り便を使って,BKK で乗り換えを行います.いずれにしても乗り換えが必要になるのです.しかもこの行きの直行便は 3回/週 (8/3 から4回に増便) しかなく,今回の休みにはいずれも合いませんでした.
Bangkok のスワンナブーム国際空港 (Suvarnabhumi International Airport) は 2006年に開港した比較的新しい空港で,Hの字型をしたかなり大きい空港ですが,ゲート間の移動が米国にみられるようなトラム等が無く,動く歩道しかないので,結構大変です.お土産用のお店や両替所もかなり点在して分散しているのはちょっと不便ですね.
ちなみに両替所は,空港内は一律レートと表示されているので,どこで両替しても同じだと思います.日本よりは格段に良いレート (成田 GPA で 3.16円/バーツが BKK では 2.8円/バーツちょっと) でした.最もレートが良かったのは Phuket の街中のショッピングモールの銀行でした.銀行が幾つか入っており,それぞれレートが異なっているので,比較して一番安いところを利用すると良いでしょう.空港の両替所も銀行も手数料はとられませんでしたので,表示されているレートそのままで両替できました.

Phuket の宿泊先は Marriott Mai Khao Beach です.2 bed room で普通の大きさ (でも大きい) のベッドが2つと特大のベッドの 3つあり,各部屋に液晶 TV が 3台,そのうち DVD player が 2台付いています.お風呂とトイレも 2つづつあり,人数にもよりますが,二家族くらいは泊れそうな広さです.キッチンと食器類もそろっているので,自炊も可能です.今回は素泊まりなので,実際に朝食はほとんどこのキッチンで作りました.





プールは,メインプールと子供用の浅いプールの二つです.メインプールにも浅い子供用のプールが隣接されており,またジャグジー風に空気の出る柱が何ヶ所かありました.子供用のプールにはスライダーもありますが,大人は利用禁止でした.
Kids Room は,毎日 30-60min のプログラムが複数設定されていて,多くのプログラムは無料で利用できます.クッキー作成やタオルでの象作成,貝殻のブレスレット作成などに参加しました.TV ゲームもあるので,ずっと入り浸りの子供も居ました.日本も欧米もそれほど変わらないですね.
Fitness Room もありました.設備的にはそれほど充実はしていませんでしたが,水のボトルや冷えたタオルの提供してくれるなど,サービス面は良かったです.雨期で雨が良く降るので,ストレス解消には良かったです.宿泊者はこれも無料で利用できました.

Mai Khao Beach は,Phuket 空港の北側にあり,有名なバトンビーチ (Patong Beach) やプーケットタウンとは離れています.海亀が産卵に来る浜らしく,ホテルのプールなどあちこちにシンボルとしての海亀を見つけることができます.となりのショッピングモールの名前は Turtle Villageです.雨期のためか波も荒く,残念ながら期間中ずっと赤旗が立っていて遊泳禁止でしたが.



帰りの飛行機は夕方だったため,ホテルを朝チェックアウトした後に荷物を預け,街の方へ行ってみました.Phuket Town のちょっと手前にあるCentral Festivalです.いわゆるショッピングモールで,他の国でもそうですが,大体が外国ブランドのお店が多く入っているので,観光客としてはあまり食指が動くようなものはあまりありませんでした.1Fにはアジア最大級と書いてある (かなりオーバーな表現) 食料品等を売っているエリアがあります.ホテルそばの Turtle Village にあるお店よりは安かったです.しかし,ここまでの移動距離を考えると何かのついでとして来るくらいじゃないと逆に割高な感じです.
移動には,ホテルで呼んでもらったタクシーを利用しました.事前にも調べたのですが,こちらのタクシーは距離に応じた貸し切り方式になっていて,例えば買い物の時間の 3H ほどでも待ってもらえます.最初,片道だけの契約で用意してもらいましたが,途中雨が降ってきたり,車が新しく乗り心地も良かったのと,もろもろ時間がぎりぎりになってきたので,結局 Central Festival への往復と,さらにホテルで荷物を受け取ってから空港までの移動まで,ほぼ一日,全部お世話になりました.途中で方針を変えてしまったこともあり,それぞれの行程の費用 (料金は定額で決まっている) にちょっと上乗せして 2,000THB 渡しました.

帰りは HKT (プーケット国際空港) から BKK に移動し,そこから NRT へ飛びました.HKT → BKK もタイ国際航空 (TAI) でしたが,これがどうやら日本からの直行便の戻り便のようでした.BKK から日本への航空券は BKK で発券してもらうのですが,JAL のカウンターが開かない (航空会社共通のカウンターで大体出発の 2H 前くらい) ので,先に E-Ticket を見せてラウンジで休ませてもらいました.さすがに先客が誰も居なくて (それほど広くはないですが) のんびりとしました.

2010年8月3日火曜日

Matsuyama, Ehime, Japan

2010.07.02[Fri] - 07.03[Sat] と愛媛県は松山市に出張に行ってきました.
それなりの経験をしてきましたが,なんと四国は初上陸でした.これで主要な地域で行っていないのは九州だけですが,出不精のためでしょうか,国内の未踏地はまだまだありそうです.今回は,国内では珍しく泊まりとなりました.道後温泉があるのと,夜まで懇親会があったためですが.
飛行機の都合で朝早い便だったので,到着後,松山城に行ってみました.登ってみました,が正しい日本語だと思うくらい,小高い丘の上に作られた城でした.ロープウェイやリフトもあったのですが,昔の人にならい歩いて登ってみましたが,蒸し暑い日で荷物も持っていたために,ちょっと後悔してしまうくらい汗が出てしまいました.昔にならうなら,甲冑を着て登らないと,と言われてしまいましたが.故郷にも比較的有名な城 (跡) があるので,城はつい比較してしまいます.
天守閣からは瀬戸内海や橋などもうっすらと見えました.松山城も 12ヶ所ある現存天守の一つだそうです.


宿は道後温泉に確保しました.市内から路面電車で行くことができます.坊ちゃん列車が飾られていました.
松山は,空港から市内も近い (バスで15minほど) ですし,温泉もあってなかなか良い所です.市内には三越や高島屋もあります.高島屋の上には観覧車もありました.丁度,「坂の上の雲」が NHK で放映された後ということもあり,なかなか盛り上がっていました.最近の地方は疲弊している,という印象がありますが,松山市あたりにはまだまだ頑張って欲しいところです.

以前,四国に行った方から,四国の山は「まんが日本昔話」に出てくるようなこんもりとした山だった,という話を聞いたことがあります.よく見ると樹木が生い茂り,それらが丸みを形成しているのではないか,という印象を受けました.北の方はどうしても雪が振りますし,針葉樹も多いので,どうしても刺々しい印象をうけてしまう,のではないでしょうか.余談ですが.

2010年7月30日金曜日

Voting System

今回はちょっと話題をがらりと変えて,今月行われた参議院選挙で思うことを幾つか.
日本の議会制度は,衆議院と参議院の二院制であることは,多分小学校で習うことだと思いますが,とりあえず二院制を維持するという前提で,現在の仕組みに対しての問題点が幾つか指摘されています.例えば以下のようなことです.

1. 参議院は衆議院の Carbon Copy ではないのか
2. 大した仕事をしているように見えない人もいる,定数が多すぎるのではないか
3. 一票の格差が大きすぎるのではないか

あたりです.先日,ふと思ってこれらを解決できそうな新しい選挙制度の方法を思いつきましたので,忘れないようにメモしておきいます.
まず,3. の格差の問題について.既に一票の格差を考える会というWebがあるようで,それらよれば参議院では 5.01倍の格差,衆議院でも2倍を超えています.選挙の度に何度も訴訟がおこされている通り,一般の感覚としても異常な状態にあると思います.まず結論からですが,衆議院および参議院の選挙制度を以下にしてみては如何でしょうか.

a. 参議院は現在の比例代表部分のみ,例えば 3年毎に 50議席づつ改選 (全部で 100議席)
b. 衆議院は都道府県別の中選挙区制に戻して (複数定数区は中で小選挙区になるよう区分してもいいけど),最小単位を 1 として,2倍を超えない範囲で最小単位の何倍かで定数を決める.

です.
今年の7月の参議院選挙での都道府県別の有権者数のデータによれば,都道府県別で最も有権者数の少ない地域は,鳥取県の492,867人でした (在外者数はとりあえず除く).これを基準値とすると,2倍を超えない範囲では,東京都が21, 大阪と神奈川がそれぞれ14, 愛知と埼玉が 11 という結果になります.全体の定数を合計すると 190 となり,なかなか妥当な定数になるのではと思います.これを衆議院の定数としてしまいます.毎回選挙の度に定数が変わる可能性が高いですが,まぁそれほど大きな問題ではないでしょう,きっと.2倍弱でも開きが大きい,ということであれば,例えば今回の計算でも最大で約1.99倍の差ができてしまいましたので (鳥取と山形),例えば四捨五入するとしても,定数は 205 です.勿論,人口格差が広がれば,定数は極端に増える可能性は否定できませんが,そこは政治努力で何とかするということで.

よく考えれば,最初に提示した 3つの問題点を a, b の二方式である程度現実的に解決できるはずです.現在の選挙制度成立の背景を全て把握しているわけではないので,何か大事な部分を考慮していない可能性はありますが,とにかく目の前の大きな問題を変える技術的な方法として,提案しておきます.

2010年7月6日火曜日

Barcelona, Spain

2010.06.06[Sun] から 2010.06.12[Sat] まで 5泊7日で Spain の Catalunya 州, Barcelona へ出張してきました.
Barcelona は Spain 第二の都市らしく,空港も近いですし,海や山もありなかなか良さそうな都市でした.確かに山 (丘) や海の間の平地にかなり密集して建物があり,都市が横に広がっていて規模も大きいなという印象です.グエル公園 (Park Guell) や反対側のモンジュイックの丘( Montjuic Hill) あたりからみると都市の規模がよくわかります.




Barcelona といえば,個人的にも Sagrada Familia (聖家族贖罪教会) というイメージなのですが,思えば小さい頃に 100年以上も建築し続けている建物ということを知って,とにもかくにもすごい,という印象を受けたのでした.しかし,考えてみれば,欧州の多くの教会は 100年以上も建築に時間がかかった教会は珍しく無いようです.例えば wikipedia によれば,フランスのランス (Reims) にあるノートルダム大聖堂 (Cathédrale Notre-Dame de Reims) は着工が 1211年で完成が1475年ですから,264年くらいかかったことになります.財政難や戦争があったりで中断したことも遅れた原因のようです.さらにそんなに苦労して作ったものでも第一次世界大戦でかなりの損傷を受けてしまいますので,人間の考えることはよくわかりません.Reims の Notre-Dame 大聖堂は 2008.06 に実物をみましたが,なかなか立派でした.



Sagrada Familia ですが,入り口は西側 (Passion Façade, 受難のファサード) 側にあります.よく写真で見られるのは東側 (Nativity Façade, 生誕のファサード) ですので,入り口は丁度反対側,みたいな位置にあります.朝早めに行ったつもりですが,既に行列ができていました.西側には,売店や教会内部への入り口,地下あたりに位置する展示物への入り口などがあります.東側 (表側) に比べて,彫刻は結構モダンな作りになっていました.ちなみに東側の生誕の門の天使像は日本人によって完成されたとのことです.教会内部は,絶賛工事中といった様子でしたが,結構出来上がっていて天井もありました.ステンドグラスが一部に既に設置されていたりと,奇麗な色でした.
地下は展示空間になっていて,これまでの建築経過が絵や写真で示されていたり,Antoni Gaudí に関する資料などが展示されています.



完成予想図みたいな絵もありましたし,模型も数種類ありました.これらから総合すると,まだ中央に一番高くて太い塔が立つみたいですね.西側と東側の塔にはエレベータで上れるみたいですが,行列ができていましたし,時間も無かったので上りませんでしたが.料金は確か 2.5 EUR だったと思います (Sagrada Familia に入るには 12 EUR).夜も行ってみました.ライティングが直球的で今ひとつでした.もう少し陰影を生かした光のあて方がいいんじゃないかと.



もう一つの目玉は Parc Güell (グエル公園) でしょう.公園といっても平地にあるわけではなく,結構小高い丘の一帯で地形を生かした作りになっています.元々は住宅分譲地として作ったみたいですけれどもほとんど売れなかったみたいです.街の中心部から遠いためではと思いますが,今では周辺に住宅地や高層マンションみたいな建物も乱立しています.隣は保育園みたいでしたが.




有名なとかげの周辺は,写真を撮ろうとする観光客で一杯です.たまにまたがろうとする若い者がいるのですが,その度に見張っているおじいさんに注意されます.世界遺産はこうして守られているみたいです.丘なので高低差があって,それを円形の石積みの回廊でうまく空間を生かしています.結構広いので全部まわるにはそれなりの時間がかかりますが,少ない時間でざっと一通りまわってみました.人によってはあまり面白みが無い様に感じられるかもしれませんが,建築とか都市工学に興味があれば楽しめるかもしれません.これが例えばツアーなので,はい1時間,とか言われちゃう焦ってしまって全く楽しめないかもしれません.
最寄りは地下鉄3号線の Vallcarca 駅か Lesseps 駅あたりだと思います.いずれもちょっと分かりづらいのですが,ほかの観光客らしい人の後をついて行くと良いかもしれません (一緒に迷うかもしれませんが).Vallcara 駅からだと,エスカレータが何段にも続いているので,全部動いていれば楽ができるかもしれません.屋根が無いので,雨とか大丈夫かと思ってしまいますが.帰りは Lesseps 駅から帰りました.曲がり角さえ間違えなければ,直線的ですので分かり易いと思いますが,若干距離があります.新しい地下鉄 (9号, 10号) を作っている最中らしいので,それらができればもう少し楽になるみたいです.




上は最後の夜に日本からの関係者で行ったお店 Restaurant 7 Portes.ガイドブックに載っていたので,一応予約しようかと思いましたが,ホテルの人に確認してもらうと早い時間 (18:00 くらい,まだかなり明るい) だと大丈夫だと言われ,実際に大丈夫でした.海に面しているので,お魚とか魚介類が多く,以前の Lisbon と同様に日本人に馴染み易いかもしません.



上は,Michelin Guide で星を 2つ獲得しているレストランの ABaC.ホテルは 5つ星でした.勿論,自分でいきなり予約できるわけもなく,某会社の招待で,よい経験でした.

スペインの経済状態が悪くなりつつあったので,治安とか若干の不安はありましたが,観光地なので歩いている感じではそれほど危険は感じませんでした.いつも通り,自由時間が少ないので,短い時間にざっと主要な場所だけ行ってきました.最終日は飛行機の時間まで Montjuick の丘あたりをざっと観てきました.こういった所は,個人旅行でのんびりと滞在した方が良いと思います.毎度のことですが.

2010年6月16日水曜日

Running Around the World, Barcelona

出張の記録は別途書きたいと思いますが,2010.06.06 の週に Barcelona, Spain へ行ったときに走った記録を残したいと思います.
以前書いた通り,雑誌に書かれた都市をある程度目標に世界中を走れた面白いのではとふと思うようになりました.今回,たまたま記載されていた都市の一つ,Barcelona へ行く機会がありましたので,ちょっとチャレンジしてみました.結論から言うと,記載されていたコースは走れなかったのですが,走り易さではより上だと思われるコースを走ってみました.
時差ボケ解消の目的もあり,到着 (夜) の翌日の朝に 6時過ぎくらいにホテルのまわりを走りました.その後は少し休みを入れたり仕事があったりで (雨もあり) 走れませんでしたが,帰国する最終日 (06.11) の朝も走りました.ホテルは Barcelona の中心部より若干北東の地域で,隣はショッピングモールですし,IT 関連企業のオフィスや高級マンション風の建物がある地域です.海沿いでオリンピックの名残でしょうか,ランニングコース的に整備されてもいます.以下が最終日の RunKeeper による軌跡です.

スタートとゴールが離れていますが,これはホテルの外に出たときにうまく iPhone が GPS を掴めなかったせいで,本当は同じ場所をスタートしています.iPhone は GPS が付いていて便利なのですが,いきなり海外とかに行くと現在地を暫く探せない状態が続きます.最初に走ったときも,10min くらい現在地を見つけられないでいました.
走ったコースは,海沿いで丁度東海岸なので日の出も見られました.日が上ると暑くなるので,その前,7時前くらいまでが丁度良い時間帯だと思います.

その後,帰国の出発前に BRUTUS に書かれていた場所を確認してみようと Espanya 駅からカタルーニャ美術館など Montjuic の丘を散策してみましたが,結構な高低差もあって厳しいルートですね.もう少し経験と体力を付けないと難しいかもしれません.走っている人はちらほら見かけましたが.オリンピックスタジアムはなかなか立派でした.

まだ毎日走るほどのランナーではないので,走ると筋肉痛があるのですが,飛行機で移動している間はどうせ動けないので,その直前に体をいじめるとストレス解消にもなってなかなか良いです.出発する 06.06 の前日も 7km ほど走って筋トレして飛行機乗りましたし,帰国の朝も 5.7km ほど走って飛行機に乗りました.普段じっとしているとつらいわけですが,疲労回復と思えば悪くは無いです.水分補給はこまめにした方が良さそうですが.
そういえば,今年のSan Franciscoで Hilton の Fitness Center を使ったせいでしょうか,アンケートのメールが来ました.機械のメーカーなど良くわからないので,適当に答えましたが,何かタレントをフィーチャーしたプログラムなども考えているようで,時間はかかりましたが,なかなか面白い設問でした.Hilton のステータスはその後下がりましたが (年間10泊程度しないと平民に戻るらしい),今回の Barcelona 滞在で Silver に戻りましたので,また機会があったら室内も利用してみたいと思います.

2010年5月16日日曜日

1Q84 Book3

村上春樹を読み始めてからもう四半世紀でしょうか.最初は勿論「風の歌を聴け」でしたが,そのときの年齢や時代,それらの変化が合っていたのでしょう,新刊が出るたびにずっと読み続けています.エッセイや紀行文などはわりと軽めですが,小説は段々と重苦しくはなってきているように感じます.



「ねじまき鳥クロニクル」のときもそうですが,最初に2冊 (第1部と2部) が出て若干消化不良気味な終わり方のあと,暫くして 3冊目が出ました.いずれも出さなくても大筋としてはあまり影響は無かったと思わないでもありませんが,いずれも続編で多少 (Book 3 はかなり) 救われた感が増します.好みの問題もあるかと思いますが.
それにしても牛河さんはちょっと可哀想ですね.以前も同じ名前で似たようなキャラクターが出てきましたが,ある種の象徴として利用しているのでしょうか.ちょうど手塚作品でのヒョウタンツギ (これはちょっと違うか) やランプみたいな存在でしょうか.
この作品も,二つの世界 (1984 と 1Q84) が出てきますが,言わずもがなですが "世界の終わりとハードボイルドワンダーランド" でも二つの世界が出てきます."1973年のピンボール" でも双子が出てきます.村上氏は一人っ子のせいでしょうか,似たような二つのもの対する思い入れが何かあるのかも知れません.

2010年5月14日金曜日

Sao Paulo, Brazil

2010.05.04[Tue] から 05.10[Mon] まで,Brazil の サンパウロ州 (Estado de São Paulo) の Sao Paulo 市に出張に行ってきました.
7日間といっても,3泊7日ですから 4日分は飛行機の上だった,ということになります.ゴールデンウィークの最中,休日を 4日費やしての出張です.経路は NRT -> JFK -> GRU -> DFW -> NRT で米国を経由しましたが,今回は行きと帰りで中継場所を変えました.帰りを JFK 経由にすると,5時間ほど待ち時間が発生しますが,DFW (Dallas/Fort Worth International Airport) 経由だと 3H ほどで済みます.入国審査やら移動,搭乗時間などを含めると,1H ちょっとのんびりするだけで済みました.

JFK では丁度,Manhattan (多分) に沈む夕日が見られました.長旅 (13H) の後に飲む Beer と夕日はなかなか良かったです.ここからまた 10H ほど飛行機に乗るのですが.


最近,米国行きの飛行機 (米系航空会社) ではアルコールが有料 (昔は 5 USD だったと思いますが今回は 7 USD でした) になっていますが,ラウンジでも基本アルコールは有料みたいです.ただし,今回 JFK では drink coupon を頂いたので,Beer (Samuel Adams Seasonal) を飲みましたが.帰りの DFW では何もありませんでした.最も早朝だったせいで,アルコールを飲む気分ではありませんけれども.ちなみに NRT の Admiral Club では,Super Dry (何ででしょうねぇ) の Draft Beer server がありますし,GRU でも缶ですが 3種類ほど Beer が置いてありました.航空機が特に米国などで斜陽産業になっているせいでしょうか.だんだんとサービスが簡素化されてきて寂しい限りです.



ブラジルに渡航するには,ビザが必要になります.パスポートに貼られるので,今回も 1ページ消費してしまいました.今回は米国経由なので,経由地 (JFK, DFW) では米国への入国審査が必要になります.乗り換え目的と言えばほとんど問題が無いのですが.JAL の直行便だと不要みたいですが (それでも JFK に給油のために停まる),2便/週 と曜日が限られており,今回は利用できませんでした.また,今年の暮れには便自体が廃止になるみたいです.現地の日本人の方々も残念がっておりました.

Sao Paulo 市は,1,100万の人口を持つ南半球最大の都市だそうです.確かに高層ビルも密集していますし,交通渋滞や朝夕のバス待ちの行列などをみると,人も多いように感じます.バスもほとんどが満員で乗れずに次のバスを待つ風景もみられます.バス待ちを相手にする屋台も出ています.


街は意外に起伏があり,坂も多いです.東洋人街 (旧日本人街, Liberdade) のすぐ脇も結構な坂になっています.道路も地下道が何本かありなるべく止まらないような工夫をしているのでしょうが,渋滞は激しいです.治安が悪いこともあり,移動はほとんどタクシーを利用したのですが,時間に余裕をもって乗らないと遅刻してしまいます.

Sao Paulo 市は,これまででもっとも治安の悪い出張先だと思います.隣の Rio de Janeiro 市の方がもう少し悪いみたいですが.現地に駐在されている方や現地の方に聞いても,皆さん否定しません.昼食の帰りに大通りから一本となりの道を歩いていたら時計を取られたとか,強盗にあったとき用の財布を用意しておくと良い,とかいろいろアドバイスを頂きました.市内に公園が少ないと思ったら,子供達は基本的に外で遊ばないのだそうです.ある程度の地位の方は,学校への送り迎えも車で行うみたいです.帰りのタクシーでも,PC が入っている鞄はさすがに手元に置こうと後部座席に持ち込もうとしたら,ホテルの方に誰か見張っているかもしれないからトランクに入れておいた方が安全だ,と言われました.確かにこう渋滞すると,停止中に強盗がやってくる可能性もありますから,なるべく荷物があるようなそぶりは良く無いのでしょう.全く...


こういった状況ですから,最近は郊外に高級マンション (勿論塀があって入り口が警備されている) やオフィス街,ショッピングモールなどが移っているみたいです.上の写真は市の南部にある Morumbi の shopping mall 周辺です.shopping mall 内も,見える範囲にかならず人 (女性が多かったですが) が立っていて見張っていました.

こんな場所なので,さすがに街を走ろうとは思いませんでしたが,郊外で走っている人は一人見かけました.
いつも長時間飛行機に乗ると,お尻が肉が痛くなるのですが,今回は少し走っているおかげしょう,ほとんど痛い思いをしませんでした.時差も真反対なわけですが (時計をずらさなくて済む) 初日に念のため睡眠導入剤 (背に腹は代えられず薬のお世話に) を服用したら,時差調整も比較的うまくいきました.二日目からは 3時起きでしたが,初日眠れたのが後々随分楽になりました.
ということで,今回は短期間の長旅の割には,直近の出張に比べて随分楽でした.秋になりつつあるとはいっても暖かい土地柄で,日差しも強かったのも良かったと思います.